オンラインでの質問に対する回答

一般演題 運動器2 IV-20

人工膝関節全置換術例に対する縦断的変化の検討
-術前・術後3ヶ月・術後 1 年における満足度と ADL・QOL との関連-

三本柳整形外科クリニック リハビリテーション科 中村 幸平

Q.当院でもKSSを測定しておりますが、認知機能によって回答に違いが見られるのですがどうされていますか?

A.患者立脚型評価は患者の主観が最も重要であり、対象者が質問を理解している必要があります.また回答の内容もとても主観的であり、認知症でなくともその違いが分からないと言われることが多いです.
 認知機能がある患者の場合は提出されないか、空欄で出される場合が多いです.その場合はアンケートの結果として採用できず、除外としているのが現状です.
 質問の内容が理解できない場合や文章が読むことができない場合は、こちらが読み上げたり、わかりやすい言葉で説明し、該当する項目を選んで頂いています.
 ただし、患者立脚型評価やアンケート質問指標において、私たちの存在がバイアスとなることがあり、回答の正確性や信頼性に影響が出ることもあるので、基本的には対象者が正直に回答できる環境で行うことが望ましいと思われます.